会場・時間
- Zoom Room 1
- 14:40-15:10
読解方略の利用実態を調査する手段として質問紙は広く利用されている。こうした質問紙の結果が読解活動の実態をどれほど反映するかに関しては、読解方略のメタ認知を測る質問紙 Metacognitive Awareness of Reading Strategies Inventory (MARSI)の結果と英文読解の眼球運動との関係について、日本人英語学習者を対象に予備調査を行った先行研究により、眼球運動測定値は質問紙結果と一致することがわかった。しかしこの予備調査では、各読み手は24文しか読んでおらず眼球運動データの規模が小さかった。そこで本研究は、先行研究と同様の数の日本人英語学習者59名を対象に、約4倍の英文数での読解時の眼球運動を記録し、それらのデータとMARSIの調査結果との関係を調べた。一般化線形混合モデルを用いた分析の結果、先行研究の結果と一致し、MARSIが測る読解方略のメタ認知は眼球運動の測定値に影響した。本結果は質問紙調査による読解方略のメタ認知は読解活動の実態を反映することを示唆する。
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最終更新: 2022-05-19 (木) 16:20:53 (JST) (707d) by kawaguchi