発表概要
本研究報告では、新学習指導要領の目標に沿った言語活動例として、“shadowing” “summarizing”(以下S&S)を挙げ、その有効性を検討した結果について述べる。高校新学習指導要領(外国語)には、「授業は基本的に英語で行う」とされ、現場では教員の多くがとまどいを感じ、指導法や評価法などの見直しが急務となっている。S&S は、聴解能力を始めとする総合的英語力養成に貢献するとされる先行研究(玉井,2001)があり、教室で手軽に実施できる指導法である。
本研究では、公立高校2年生に、14週間の実験期間を設けて、数種類のS&S に取り組ませて、質的・量的なデータを得た。具体的には、量的データを、①聴解テスト、②会話テスト2種類、③態度面に関する質問紙調査、④定期考査(読解・作文)から、質的データを、“action log”を用いた感想から得た。結果として、上記データ①・②の、聴解力や発話語数に伸びがみられた。さらに態度調査からは、S&S への肯定的感情や、英語への興味が有意に膨らんだことが分かった。
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Last-modified: 2013-10-20 (Sun) 10:35:07 (JST) (4073d) by ozeki