発表概要
語用論的定型表現とは特定の文脈で慣習的に使用され,特定の意味や言語機能を持ついくつかの語が連なった単位である (Bardovi-Harlig, 2008)。これまでの研究から,第二言語使用における語用論的定型表現習得の重要性は指摘されているが,レパートリーの豊富さ,使用する頻度が学習者にとっての課題である(Bardovi-Harlig, 2019)。本研究は,語用論的定型表現知識測定のための誘出模倣課題の開発及び信頼性・妥当性検証を目的とする。測定対象の抽出には,談話完成課題作成,英語母語話者を参加者とした予備調査を踏まえ,4つの発話行為からなる16の語用論的定型表現を抽出した。さらに発話行為主要行為部の作成,英語母語話者校正を通し, 誘出模倣課題を完成させた。本発表では, Roever (2005, 2012) におけるオンライン語用言語学的知識テストを用いた予備調査の結果を報告する。
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Last-modified: 2019-11-13 (Wed) 17:49:42 (JST) (1797d) by kawaguchi