発表概要
小栗・柳は2007年より、英作文添削指導データの分析をもとに、日本人EFL学習者の弱点の1つとして動詞の誤用をあげ、特に主語や目的語、補語に不適合な動詞選択に着目してきた。本発表では、動詞の欠落や基礎的構文における語順の誤りに焦点を当てて考察するとともに、誤りを引き起こす主な要因として、品詞に対する認識の欠如を検討する。本研究では、小栗が2004年から英作文添削指導を通して収集してきた誤用データと、2009年に小栗・柳・伊藤が中学生・高校生・大学生を対象として実施した英語のつまずきに関する基礎英語調査のデータを研究の対象としている。品詞認識の欠如が、英作文にどのように影響しているかを明らかにしながら、語彙指導において、日本語語彙・英語語彙間の訳語的知識に留まらず、品詞や語彙の役割、各語彙特有のイメージに対する認識力を高めるために必要な指導法とはどのようなものかを議論したい。
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Last-modified: 2015-03-15 (Sun) 02:20:45 (JST) (3553d) by ozeki