会場・時間
- Zoom Room 2
- 14:05-14:35
目標言語として正確な発音学習において、英語母語話者の映像や顔を見ながら発音したり、明示的に発音の仕方を説明する方法が効果的であるといわれる。しかし、母音の発音において、学習者は音を作り出す舌が上下前後のどこにあり、口の大きさや、円唇であるかどうかなど調音の仕方を自覚していないことも想定される。そこで、英語母語話者の発音映像と自分の発音している映像とを同時に比較できるICT教材を開発し、そのICT教材を使用しての発音学習前後で、発音時の調音についての認識調査、および学習者の発音に変化があるかを検証した。言語材料として、英語アルファベットに出現する母音/eɪ/、/oʊ/などを取り上げた。ICT教材には発音の仕方の説明、文字、発音記号が提示された。参加者は,外国語学部生20名(処置群:10名、自己映像有;対照群:10名、自己映像無)であった。学習前後の発音について音響分析(Praat)を行った結果、処置群は対照群に比べ、音素レベルの発音の改善率(誤り数と改善数の割合)が高くなり、調音認識にも変化が表れた。
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Last-modified: 2022-05-19 (Thu) 16:20:39 (JST) (311d) by kawaguchi