体感音響振動を活用した聴覚障がい者の英語発話の改善--教員による音声評価の分析--
発表概要
聴覚障がい者を対象として体感音響振動システムを活用することにより、英語プロソディ習得を促す取組について検証する。先行研究で取り扱った文と句・複合語の発話データについて、音響分析以外の方法を試みる。先行研究では、発話データの全体の時間長・音調核の時間長・全体に対する音調核の割合・音調核の音圧等に焦点をあてて、英語プロソディ習得の改善について事例ごとに分析して報告をしている。本研究では、ゲシュタルト、つまり音の固まりとしての全体的処理に焦点をあてる調査として、日本人英語担当教諭に発話データの主観的評価を依頼し、事前・事後の評価について実験群と統制群の統計的に有意な差を検証している。その結果、実験群において体感音響振動の英語プロソディ習得に与える効果が検出されている。先行研究の音響分析による改善の評価と今回の主観的評価を比較することで、発話データの解析法について考察する。
Counter: 1806,
today: 1,
yesterday: 0
最終更新: 2015-03-14 (土) 00:27:45 (JST) (3767d) by ozeki