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教育的処遇の組み合わせによるリスク分散-数理的基盤とモンテカルロ・シミュレーション-
発表概要
これまでの外国語教育研究では、ある教育的処遇の成果は、結果変数(成績)における時系列間の比較(事前-事後)、ないし処遇後における群間(統制群-処置群)の中心傾向を比較することによって検証されてきた。しかし、結果変数における中心傾向の変化(効果)は、教育的処遇がもちうる一部の情報でしかない。たとえば、結果変数における散布度をもって、教育的処遇がもつ「リスク」を検討することもできる。ここでいうリスクとは、(a)処遇の結果の集団内における均質性、(b)中心傾向の再現可能性などを示す。 本研究では、教育的処遇がもつリスクの数理的な評価方法を概観したうえで、教育実践において、リスク回避をするために、複数の処遇を適切に組み合わせて指導計画をすること(リスク分散)が有効であることを、モンテカルロ・シミュレーションによる数値例をもちいて示す。発表では、対面授業とICT授業のブレンデッド・ラーニング、主にICTに関わる適性処遇交互作用といった話題をとりあげながら、リスク分散がもたらしうる教育実践への貢献について考察する。
配布資料
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Last-modified: 2015-11-15 (Sun) 11:53:34 (JST) (3231d) by ozeki