概要
外国語の教師であれば誰もが当該言語を能率よく効果的に教えたいと考えているだろう。そして、おそらく、効果的な方法の1つとして、学習者のデータを収集・分析し、彼らの中間言語がどのような特色を持っているかを明らかにし、その研究成果を教育に活かす方法があるのではないだろうか。
本シンポジウムでは、日本語を母語とする英語学習者を対象に、3人のパネリストが収集した英語学習データ、そして学習者への明示的指導を基に、当該文法項目には明示的におこなう指導法が有効であるか、また、もし有効ではないのなら、代替としてどのような方法が考えられるのかを発表していただき、そして、英語教育への示唆を提案いただく。その発表内容を基に、フロアの皆さんと議論していきたい。
3名の発表要旨は以下のとおりである。
パネリスト
- 須田 孝司(静岡県立大学)
- テーマ:前置詞の習得
- 日本語を母語とする英語学習者にとって、前置詞は習得困難な項目の1つであり、そのため様々な指導法が試されてきている。本発表では、toとforについて、イメージ化、用法や日本語訳強化の指導を行った結果、学習者にどのような変化が起きたのか報告する。
- 資料:
前置詞の習得(須田孝司先生).pdf
- 小川 睦美(日本大学)
- テーマ:名詞の可算・不可算の習得
- 名詞の可算・不可算の区別について、認知言語学の「境界」「個別性」の概念を用いて指導し、その効果を検証した。実際の指導法を紹介し、この指導法を導入する時期、効果を持続させる方法について議論する。
- 資料:
名詞の可算・不可算の習得(小川睦美先生).pdf
- 近藤 隆子(静岡県立大学)・白畑 知彦(静岡大学)
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Last-modified: 2019-12-14 (Sat) 00:31:11 (JST) (1925d) by kawaguchi