発表概要
メンタルレキシコンの中で語彙項目は意味ネットワークで結びつけられ、語彙項目間の相互関係にもとづいて意味概念が規定されていると指摘されている(門田, 2002)。本研究は、L1とL2のメンタルレキシコンにおける意味ネットワークを比較するために、綴りは1つで互いに関連のない複数の意味を持つhomographsの語彙連想調査を行った結果を報告する。
語彙連想調査には英語母語話者11名と日本人英語学習者31名が参加し、両グループの調査参加者は、homographsを見て、頭の中で浮かんだ語を思いついた順番に紙面に書くように指示された。
その結果、L2メンタルレキシコンは、L1メンタルレキシコンを媒体として、概念と結びついていることが示唆され、英語母語話者と日本人英語学習者の意味ネットワークにおいて、homographsから一番目に連想する意味(第一義)と二番目に連想する意味(第二義)が異なる連想刺激語があり、両グループの第一義に関する相関は中程度であることが明らかになった。
Counter: 1471,
today: 1,
yesterday: 1
Last-modified: 2015-11-01 (Sun) 11:20:12 (JST) (2957d) by kawaguchi