発表概要
今日、日本ではTOEICテストが英語能力を表す指標の一つになっている。主に就職活動の際にこのテストの点数がそれだけの英語能力を持ち合わせているかの基準とされているが、ほんとうにTOEICテストは受験者の英語能力を測定できているのか。本研究ではTOEICのリーディングセクションおける妥当性を読解力、語彙知識、和文英訳力の3つの相関関係などをもとに検証した。実験内容は大学生29人を対象に語彙テスト、読解テスト、和文英訳テストを受けてもらい、その得点から相関関係などを分析した。先行研究ではL2の読解力は語彙知識や文法知識などに大きな相関関係があるとされているにもかかわらず、結果として本研究ではあまり大きな相関関係が出なかったことから、TOEICのリーディングセクションは語彙知識あるいは和文英訳の能力以外の他の要素が得点に関係しているのではないかということが考察した。
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Last-modified: 2015-10-24 (Sat) 23:10:54 (JST) (3378d) by kawaguchi