発表概要
本発表では、小学校英語教育の成果がどれだけ中学校入学時の生徒に定着しているのかをA県I市の中学校で調査した結果をもとに、特に文字指導に焦点をあてて考察する。また特にI市で取り組んでいる英語教育における小中連携事業との関係で、文字指導の事例をいくつか紹介する。さらにその事例を韓国及び中国の事例とも比較して論じる。 調査の結果からは中学入学時には生徒たちは、教師が読むアルファベットを大文字、小文字ともおおよそ9割の生徒が書き取ることが出来る。しかし外来語として定着している英語の単語(game、ballなど)を示してそれらを日本語で書かせると一部の単語で正答率が落ちる。これは文字と音声の関係についての理解が不十分であるためだと考えられる。文字と音声の関係を理解することは「読むこと」「書くこと」の「文字言語」の基本であるが、そのための第1歩となる文字指導の展望についても言及する。
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Last-modified: 2015-11-02 (Mon) 11:50:31 (JST) (2764d) by kawaguchi