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  • 第1会場(523講義室)
  • 15:10-15:40
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 第二言語における文法処理能力の測定に、従来、反応時間を使った文法性判断課題が用いられている。しかし、全文に対する反応時間では文法的な誤りのある箇所に注意を向けて判断しているかどうかを特定して測定することができない。

 本研究では、生理的反応である瞳孔径の変化を計測する方法を用いて、対象領域に注意が向くかどうかを測定することで、第二言語での文処理における文法性判断と注意の度合いの関係を調べた。

 刺激文はEllis et al.(2009)を参考に、以下のような文法文と非文法文を作成した(角括弧内箇所が対象領域)。

例1. Sam wanted to know what [they had] told John.(文法文)

例2. Sam wanted to know what [had they] told John.(非文法文)

 視線計測装置を使い、文法的な誤りを含む文と含まない文(合計48文)における対象領域での瞳孔径を英語学習者16名について測定した。

 その結果、文法文と比べて、非文法文の対象領域において、瞳孔径の平均値が有意に大きかった。これは文法的な誤りのある箇所に、より多くの注意が向けられたと解釈でき、第二言語における文処理において学習者も非文法箇所に注意を向けていることが示唆された。

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第79回支部研究大会


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Last-modified: 2015-03-14 (Sat) 10:14:20 (JST) (3554d) by ozeki
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