発表概要
2013年の学習指導要領改訂により、日本の中学・高校で行われる英語教育は従来の文法・訳読中心の指導から、コミュニケーション能力の育成そして4技能(聞く、読む、話す、書く)の統合を重視した指導へと転換した。そこで、音読やシャドーイングが教室で手軽に行うことができ、4技能統合に効果がある指導法としてますます注目を集めるようになってきている。 本研究では、先行研究のレビューに基づき、音読やシャドーイングが4技能統合に効果があるのか考察する。レビューの結果、音読は読解、シャドーイングは聴解およびスピーキングにそれぞれ効果があることが明らかになった。また、音読・シャドーイングは熟達度低い学習者が苦手とする音韻符号化を促進する働きがあるため、熟達度が低い学習者の言語学習を容易にする可能性が示唆された。しかし、それぞれ単独で4技能統合に効果があるとはいえず、他の指導法と組み合わせて使用する必要がある。
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Last-modified: 2016-02-12 (Fri) 23:56:27 (JST) (3228d) by kawaguchi