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テキストにおける共起傾向の偏りが学習者のコロケーションの処理に影響するか--コーパスの統計的指標とフレーズ認知課題を用いて--
発表の概要
英語の名詞and名詞フレーズを取り上げ、テキスト中の共起傾向の偏りと項目の提示順序がコロケーションの処理時間に影響を及ぼす要因になるかを検証した。各項目20個ずつ選定、24名の比較的高熟達度の英語学習者に、偏りのない/偏りのある項目毎に正順序/逆順序で提示するフレーズ認知課題を行い、反応時間を計測した。
2×2のANOVAの結果では、どちらの項目も順序間で平均反応時間(偏りなし・正順 1212ms.; 偏りなし・逆順 1266ms.; 偏りあり・正順1331ms.; 偏りあり・逆順 1343ms.)の差が有意ではなく、高熟達度の学習者でも共起傾向の偏りといった情報には鈍感であると考えられる。
日本語母語英語学習者は動詞下位範疇化情報の処理が自動化されているか--視線計測装置を用いた実験の報告--
発表の概要
視線計測装置(EyeLink1000)を用いて日本語を母語とする英語学習者の動詞下位範疇化情報の処理が自動化されているのかを調査した。Jiang (2007)を参考に被験者16名分のデータを基に、誤りを含む場合と含まない場合を比較して、知識の自動化を示唆する注視時間等の違いが認められるかを検証した。誤りと判断できる語(to)を含む領域において、総注視時間に統計的な有意差が認められたが、初回注視継続時間では有意差は認められなかった。
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Last-modified: 2015-11-01 (Sun) 11:28:22 (JST) (3322d) by ozeki